スタッフの愛用モデル紹介 ①「トレイルソックス、私はこれを選ぶ!」
大人気のトレイルソックスシリーズ、だけど、「どれを選んでいいかわからない」「私の足にぴったりの一足はどれ?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
そこで、トレイルソックスを愛用しているYAMAPスタッフの皆さんに、それぞれの一押しソックスをレビューしてもらいました!
個性豊かな山スタイル、それぞれの足悩みを持つメンバーが赤裸々にトレイルソックスの実例エピソードを語ります。
ぜひ、選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
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トレイルソックス ウールナイロンイージーフィット

従来モデルに比べて締め付け感をやや弱めに調整しているため、「少しきつい」と感じていた方や、山歩きで足がむくみやすい方でも快適に着用できます。トレイルソックスシリーズの中でも、特にリピート買いされるほどファンの多いソックスです。長時間歩く予定がある人にもおすすめ。
開発者が語る「トレイルソックス ウールナイロンイージーフィット」
スタッフ 乙部
足のサイズ:22cm
履いたサイズ:ウールナイロンイージーフィット / M
メインの山行スタイル:日帰り登山、縦走登山
困りごと:むくみやすい体質
YAMAP STOREの商品開発を担当する乙部さん。もちろん「トレイルソックス」シリーズの開発も手掛けています。そんな乙部さん自身がよく使っているのが「ウールナイロンタビミドルイージーフィット」です。
──まずは、ウールナイロンモデル開発の経緯を教えてください。
もともと「トレイルソックスタビミドル」を開発したときから、匂いが気にならないウール素材で作りたいという想いがありました。ただ当時は、ウールの弱点である「摩擦による耐久性の低さ」がネックで、登山靴下としては採用が難しかったんです。
そのため、最初のモデルはコットン+ポリエステル+ライクラ消臭糸の組み合わせでリリースしました。
これはこれでコストを抑えつつしっかり機能する靴下に仕上がり、納得の出来でした。
その後、トレイルソックスが多くの登山者に愛用されるようになった頃、工場から「ウールとナイロンを一緒に編める機械を導入しました!」と報告があったんです。
この編み機で編めば、ウールの耐摩耗性の弱さをナイロンで補った靴下が開発できたのです。
「それなら、ついにやりたかったウールでやろう!」と開発を決意。
ウールの快適性とナイロンの耐摩耗性を両立した“ウールナイロン”素材で再構築することになりました。

──「イージーフィット」モデルはどんな経緯で誕生したのでしょう?
私はむくみやすい体質で、長時間歩く山行や標高差のあるルートでは、
・靴下がきつく感じる
・筒部分の跡が残る
・ゴムがかぶれてかゆくなる
などの悩みがありました。
そこで、同じ悩みを持つ人に向けて「筒部分をあたりが柔らかくなる編み方」を採用。
さらに、それに合わせてサポート構造もクロステーピングではなく縦方向のテーピングのみに変更しました。
結果、長時間履いてもストレスを感じにくい、やさしい履き心地の靴下になりました。
工場のおかげで本当に理想的な仕上がりになって、自分でもすぐに購入して履いています(笑)
──どんな靴に合わせて履いていますか?
日帰り・縦走問わず、春〜秋の山行では必ず履いています(雪山以外)。
基本的にはALTRA(アルトラ)のシューズに合わせることが多く、「アルトラ × トレイルソックス × インソールベーシック」の組み合わせが最も快適。山でのストレスが本当に少なく、超おすすめです。
普段もつい手が伸びてしまうほど、着用頻度が高いですね。

──実際に履いてみて気に入っているポイントは?
もちろん「匂わない」「むくんでも痛くなりにくい」「ヒールロックでズレにくい」など、気に入っている点はたくさんありますが、一番のお気に入りは「母指球部分のゴム編み」による滑り止め機能です。
山で歩いているとき、靴の中で足のグリップがしっかり効いて力が伝わるんです。
それだけでなく、自宅のフローリングで履いてても滑らないので快適です!(笑)
──どんな人におすすめしたいですか?
「身体がむくみやすい人」「長時間の山行に行く人」「足の匂いが気になる人」に、ぜひおすすめしたいです。
開発時に、スタッフ全員で1週間同じ靴下を履き続けるテストをしたのですが、本当に驚くほど匂いがしませんでした。
ウールの持つ消臭力の高さを、改めて実感しましたね。
(ちなみに、脱いだ直後は少し匂うと感じたスタッフもいましたが、一晩置いてみたら「全く匂わなかった」と言っていました)
長く歩き続ける人の強い味方
スタッフ 愛澤
足のサイズ:26cm
履いたサイズ:ウールナイロンイージーフィット M
メインの山行スタイル:縦走登山、ロングトレイル
困りごと:機能性を求めるとおしゃれなソックスがない
YAMAPスタッフの中でも、特に長時間・長距離を歩き続ける愛澤さん。
そんな彼が一押しソックスとして選んだのが「トレイルソックス ウールナイロンイージーフィット」です。
──普段の靴下の使い方や悩みを教えてください。
ハイキングソックスは絶対にメリノウールを使います!
理由はシンプルで、「匂わないこと」と「かわいいデザインが多い」ためです。
ただ、“かわいい”がゆえに少しクセのあるデザインも多くて、定番っぽいものが意外と少ないんですよね。
イージーフィットは定番のデザインながら機能性も高く、どんなコーデにも合わせやすそうだと思って購入しました。

──どんな靴に合わせて履いていますか?
日帰りから縦走まで、「PRIMUS TRAIL KNIT FG」「LONE PEAK 9+(ローンピーク 9+)」など、ローカットシューズに合わせることが多いですね。
最近、韓国までハイキング遠征にも行ったのですが、そこでももちろん「イージーフィット」を履いてました!
──実際に山で使ってみた感想は?

感想は、6泊7日の縦走レポートでも書いたとおり。
7日間の休暇を利用して、「大阪から東京へ、できるだけ山道を通りながら歩く」というチャレンジに挑戦したのですが、7日も履き続けたのにニオイも気にならず、帰りの電車でもそのまま履き続けられました。
▼愛澤さんの体を張ったレポートはこちら!
【縦走登山におすすめ!】6泊7日連続使用&160km踏破!YAMAPオリジナルウール靴下の実力を検証
7日も履き続けることはそうないと思いますが、2泊3日、3泊4日などの長期縦走でも問題なく履き続けられると思います!
夏に履いても匂いは問題ないし、濡れても比較的乾きは早いので重宝しています。

──このソックスはどんな人におすすめですか?
山でもおしゃれしたいけど、機能性も欲しいという方におすすめです。
白のミドルソックスって、おしゃれの定番。ローカットシューズに白ソックスを合わせるだけで可愛いですよね。
ただし、縦走など数日にわたる山行では、やはり機能性が重要。
このソックスは僕も身をもって検証していますが、連日履いても匂いは全然ないです。
また、足にフィットする設計になっているので靴内でのズレもなし。
「おしゃれも機能も両立できる靴下」は、実はかなり貴重な存在です。
かわいいメリノソックスは多いけど、意外と“ど定番の白一色”って少ないんですよね。
その点でも、このソックスはおすすめです!
「ウールの心地よさ」と「滑りにくさ」を両立した理想の一足!
スタッフ松山
足のサイズ:24cm
履いたサイズ:ウールナイロンイージーフィット S
メインの山行スタイル:日帰り登山、縦走登山
困りごと:扁平足気味の足
「山で履く靴下は絶対ウール!」とウール派代表の松山さん。「トレイルソックス ウールナイロンイージーフィット」は、メリノウールならではの心地よさだけでなく、松山さんの足の悩みも解決してくれたそうです!

──購入のきっかけを教えてください。
山で履く靴下は、これまでずっと「柔らかい肌触り」と「ドライな履き心地」を重視してウール素材一択でした。
でも、ウールって少し滑りやすいんですよね。私は扁平足気味で足の厚みが薄いので、下山のときに靴の中で足が前にズレてしまったり、靴の中で遊んでしまうのが悩みでした。
そんなときに出会ったのが「トレイルタビソックス イージーフィット」。
ウールの心地よさはそのままに、滑りにくさをしっかり両立していてまさに私の求めていた靴下でした!
登場したときは本当にうれしくて、迷わず2色買い。とくに落ち着いたグリーンは、登山ウェアにも普段着にも合わせやすくてお気に入りです。
「イージーフィット」という名前の通り締めつけ感が少ないので、登山だけでなく日常でもよく履いています。洗濯から乾燥機まで普通にかけていますが、今のところまったく問題なし。お手入れがラクなのもうれしいポイントです。
パッケージもおしゃれでユニセックスな雰囲気なので、誕生日プレゼントとして贈ったら、とても喜んでもらえました。

──どんな靴に合わせて履いていますか?
山では、ALTRAの「ローンピーク 9+」に合わせて使っています。低山でも高山でも基本この組み合わせで、もはや私の定番パターンになっています。
街では、ベアフットタイプのスニーカーやサンダルと合わせることも多いです。足首のリブが太めで、ほんのりレトロな雰囲気があるのもお気に入り。山でも街でも違和感がなく、季節を問わず活躍しています。

──実際に山で使ってみた感想を教えてください。
小屋泊で2日連続履いても、まったく匂いませんでした!
締め付け感が強すぎず、一日中履いていても快適です。
雨上がりのぬかるんだ道や、小雨にあたったときでも、ウール素材のおかげでドライな履き心地をキープ。靴の中が冷たくなりにくいのがとてもありがたいです。気になっていた「靴の中で足が滑る」問題も解消されて、本当に助かっています。
また、ショートパンツとの相性も抜群。絶妙なミドル丈と、足首のリブの厚みが全体のバランスをきれいに見せてくれて、夏の山行ではファッション面でも気分が上がりました。
──どんな人におすすめですか?
ウール素材のやさしい肌触りが好きだけど、「靴の中で滑る」のが気になる人にぴったりです!
また、冷え性の方や湿気による不快感が苦手な人にもおすすめ。ウール特有のドライな履き心地で、足元は常に適度にあたたかくサラッと快適です。
さらに、強い締め付けが苦手な人にもぜひ試してほしい一足。
イージーフィット仕様だから、長時間履いてもストレスがなく、山でも日常でも心地よく過ごせますよ。
「トレイルソックス タビミドル」「トレイルソックス タビショート」
タビ型の中厚手ソックス。親指が独立しているため指先による足の踏ん張りが効き、安定感のある歩行を可能とします。足の負担を軽減させるアーチサポート機能も備わり、長時間の歩行にも向いたソックスです。登山用ソックスにはめずらしい、明るいカラーとデザインも好評です。
足サイズ小さめさんの悩みはこれで解決!
スタッフ堀越
足のサイズ:22.5 cm
履いたサイズ:トレイルソックス タビミドル S
メインの山行スタイル:日帰り登山
困りごと:小さめの足サイズ
小さめな足サイズのため、なかなかフィット感がしっくりくる登山用ソックスに出会えなかったという堀越さん。そんな堀越さんが選んだのが「トレイルソックスタビミドル」です。
──購入の決め手はなんですか?
ファーストインプレッションで「好きなカラーリング!」と思ったのがきっかけでした。
もともと5本指やタビタイプの靴下が好きなので、山で「好きなデザイン × 機能的にも好み」という理想的な出会い。
この特集ページの着用画像を見て、「オレンジのラインがワンポイントでかわいい…!」って、即買いでした(笑)
ちなみに私、物によっては22cmが入る22.5cmのかなり小足。
一般的な厚手の登山用靴下だと、靴の中で生地が余ってしまうことも度々あります。生地が余ると、シンプルに気持ち悪さもあるし、指が自由になりすぎてしまうので、爪があたって靴擦れを起こすも事もあります。
一方でトレイルソックスはサポートのおかげもあって、履いている途中でヨレることなくフィットしてくれるのでそんな心配なしでした!!ありがとうタビミドル!!!

──どんな靴に合わせて履いていますか?
靴は基本的にHOKAのようなクッション性の高いタイプを選ぶことが多いので、自然とそれに合わせて薄手のソックスを履いています。
1泊以上の長時間の山行よりも、日帰りの低山ハイクなど“サクッと歩きたいとき”にちょうどいい履き心地です。
──実際に山で使ってみた感想を聞かせてください。
前述の通り、厚手の登山用ソックスだと生地が余ってしまう私。
このソックスは足にぴったりフィットして、靴の中でヨレることがなかったのがいちばんの喜びポイントでした。かといって強い締め付け感はなく、心地よく支えてくれる“ちょうどいいフィット感”。もこもこせず、靴擦れもしないので、たまにトレランでも使っています。
さらにうれしいのが、防臭性の高さ。出張で荷物を減らしたいときにこの一足だけ持っていっても、匂いが気になったことはありません。見た目もシンプルだから、普段のコーデにも自然に馴染みます◎

──どんな人におすすめしたいですか?
足のサイズが小さめで、一般的な登山用ソックスだと生地が余ってしまう方にはおすすめ!指先がもこもこするあの違和感とはさよならできます。
日常使いでも大活躍してくれるので、一足あると本当に重宝しますよ◎
アウトドア / 普段のファッションを分けずに使いたいならこれ!
スタッフ清水
足のサイズ:24cm
履いたサイズ:タビミドル S
メインの山行スタイル:日帰り登山
困りごと:山専用ではなく普段も履き倒したい
同じく「トレイルソックスタビミドル」をおすすめする声をご紹介。
男女問わず、「明るいカラーのソックスを探していた」という人が意外にも多くて驚きました!
清水さんのアウトドアウェア選びのポイントは「普段使いができるかどうか」。そのお眼鏡にかなったソックスの魅力を語ってもらいました。
──購入するときの決め手は?
僕は普段「山だけでなく、できれば日常でも使いたい」と思ってアウトドアウェアを選んでいます。
登山用ソックスもいろいろ試してきましたが、その中でもこのモデルを選んだ決め手は汎用性の高さでした。
登山で使うだけだともったいないので、街でも違和感なく履けるデザイン性は大事なポイント。
サンダルにも合わせられるし、登山用ソックスにありがちな武骨なカラーではなく、明るいカラーリングもお気に入りです。
──どんな靴に合わせて履いていますか?

夏以外の低山ハイクでワラーチを履くときに愛用しています。
裸足にワラーチだと寒くて諦めていた季節も、このソックスを履けば快適に活動が可能に。
また、山に限らず、コンビニなどのちょっとした外出など「靴を履くのがめんどくさいな」という時に、サンダルで出かけられるのが地味に便利です。
──実際に山で使ってみてどうでしたか?
厚手すぎないので、比較的どのシーズンでも使いやすいです。
暑がりの自分にはこの厚みがちょうどよく、1泊2日くらいの山行でも匂いはまったく気になりません。
テーピングの締め付けも程よくてストレスがなく、靴下ずれもしない。
裾からチラッと見える明るいカラーがかわいくて、歩いててちょっと嬉しくなるソックスです。
──どんな人におすすめですか?
アウトドアギアと普段のファッションを分けていない人には、とても使い勝手のいいアイテムだと思います!
ちなみに、YAMAPのオフィスは土足禁止なので、靴下で個性を出すメンバーも多いんです(笑)
トレイルソックスの着用率はとても高く、普段から「快適だから」という理由で履いているのが伺えます。
僕も、山だけじゃなく日頃から愛用していますよ!
登山靴と同様に、靴下選びもとっても重要。季節やシーンに合わせて最適なものを!

登山用の靴下にはさまざまな種類がラインナップされていますが、実はそれぞれに異なる役割があり、適したシーンが存在します。
自分の山行のスタイルや悩みに合わせて最適な靴下を選ぶことがなにより大切であり、その条件が合致してこそ、靴下本来の機能性が十分に発揮されるのです。
より快適に登山を楽しむために、ぜひあなたの登山スタイルにぴったりの一足を見つけてみてくださいね。
自分にぴったりの靴下が見つかった!
ところで、お手入れは……?買い替え時は……?

靴下を履き続けていると、だんだんとパイルがつぶれ、クッションの反発が低下してきます。クッションを感じなくなってきた頃が買い替え時。クッションがなくなると靴のフィット感が変わり、靴擦れなどの足のトラブルの元となります。月に1~2回の登山であれば、1年程度で買い替えるようにしましょう。
また、洗濯する際には、靴下を裏返しにして洗濯ネットに入れて洗濯機へ。
このひと手間を加えるだけでパイルを長持ちさせることができます。
もっと詳しいお手入れ方法はこちらの記事をご確認ください。



